GOOD JOB STOREでも、たくさんの商品を取り扱っている『西淡路希望の家』は大阪市東淀川区にあります。

メンバーさんの「就労したい」という願いや「みんなとやりがいのある仕事をしたい」、「いろんな経験を積んで自分の可能性を伸ばしたい」などの想いを達成・経験できるように日々さまざまな活動に取り組んでいます。

今回は、そんな『西淡路希望の家』に見学にお邪魔してきましたので、その時の様子を交えてご紹介したいと思います。

3階建ての施設は、2階が「クリエイト班」と「リンク班」。軽作業や清掃が中心の「ステップ班」という名前の3つの班に分かれて仕事をしています。

3階では「はばたき班」「なごやか班」「あゆみ班」が仕事をしており、私たちが見学にお邪魔した時にはメンバーさんが踊ったりカラオケをしたりレクリエーショ
ンを楽しんでおられました。

近くを通るJRの線路が見える屋上には「秘密の部屋」と呼ばれる場所があり、それらをつなぐ階段には色とりどりの絵の具で描かれた鮮やかな絵たちが迎えてくれます。

クリエイト班

『西淡路希望の家』のスーパーハイパースペイシーな雑貨を制作する班。

それが、クリエイト班です。

ゆったりとした大きな部屋で生み出されるアイデアや商品たちは、どれも独特で唯一無二。

同じ商品はいい意味でも悪い意味でも、もう2度と作れません。

手芸が得意なメンバーさんが多く、商品の一つである「プラバンコレクション」で使うプラバンやワイヤー入りの大きな刺繍円盤などが置いてありました。


リンク班

クリエイト班と同じ階で、ECサイトを通じてネット販売を行っているのが、この『リンク班』です。

ECサイトで売れた商品の梱包・発送を行っており、私たちGood Job!センター香芝で言うところの流通部門を担っています。

昨年4月に結成されたばかりのできたてホヤホヤの班で、商品を発送する箱に絵を描いて『ありがとう』の気持ちを送るなど、真心も一級品です。

時間が空いた時には、手芸をしたり、靴下を製造する過程で出た端材(輪っか状の布)を使ってマットを編んだりしていました。


屋上の『秘密の部屋』

『こんな商品を作りたい』『あんな作品を作りたい』。

メンバーさんから浮かび上がる様々なアイデアや表現を、商品という形に落とし込むのが、施設屋上にある『秘密の部屋』――『縫製室』です。

ここには縫製専門のスタッフさん達が常駐しています。

この部屋は元々「お泊り支援」のために設置されたそうで、ガスコンロやシンクが残るキッチン、年季の入った畳の部屋などから、その痕跡が見て取れます。

そのためか、縫製室というよりは、いろいろな裁縫道具が残されたままの古い家を転用した「秘密基地」という雰囲気を醸し出しています。

いかがだったでしょうか?

西淡路希望の家とグッドジョブセンター香芝は古くから交流があり、『いつか施設見学に行きたいですね』と願っていました。 そんなかねてよりの願いが叶い、取材という形でようやく施設見学へ行くことができました。

エネルギッシュでパワフル、そしてどこか繊細でユニークなデザインの『西淡路希望の家』の商品たち。

そんな商品たちが生まれる秘密が、少しだけわかったような気がします。

これからも『西淡路希望の家』さんから、ユニークで独創的なデザインの商品たちが生まれてくるのが楽しみです。

文責:『りりさん』こと木下聡朋