THE BIG ISSUE No.474 ふくしまの13年

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特集「ふくしまの13年」
東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故が起きて13年が過ぎます。今も福島の原発周辺の7町村には帰還困難区域があり、廃炉作業は最大の難関の燃料デブリの取り出しが始まらず、計画より遅れています。
さらに、1号機のペデスタルという原子炉を支える鉄筋コンクリート製の土台が壊れ、鉄筋がむき出しになっている状況が明らかになるなど、新たな問題も出てきています。昨年夏には、漁業者をはじめ多くの反対を押し切って処理汚染水の海洋放出も開始されました。
事故から時を重ね、影響はより多様化して複雑に絡み合い、意識して凝視しないと、わかりにくくなっています。そのなかで福島の人々や地域、自然と向き合い、自身の仕事や研究、支援活動に取り組んでいる人たちがいます。それぞれの話からこの13年、そして今の福島の断片が見えてきます。

1.蟻塚亮二さん 「悲しみと希望が交錯する診察室の奇跡」
2.土井敏邦さん 「壮絶な苦悩と証言」
3.崎山比早子さん 「甲状腺がん患者の支援を」
4.近藤学さん 「大堀相馬焼の地に帰る」
5.鈴木譲さん 「海と海に生きる生きものたち、漁業を守る」

スペシャルインタビュー :「ノバク・ジョコビッチ」
36 歳の今もテニスプレーヤーとしてトップを走り続け、昨年には世界ランキング1 位の通算在位が前人未到の400 週に到達したノバク・ジョコビッチ。 自身の財団を通じて慈善事業などにも取り組んできた彼が、幼少期に戦火を生きのびた経験、テニスにかける熱い思いを語ります。