JIZOULIBIDO 地蔵とリビドー
【サイズ】縦28.5cm×横21.5cm
【作家・作品タイトル】「地蔵とリビドー」62分
【製造】日本製/やまなみ工房
独創的なアート作品を生み出し続ける障害者施設「やまなみ工房」。
いま彼らの作品はアメリカやヨーロッパのアート市場を中心に世界的な注目を集めている。
工房に通所するのは知的障害や精神疾患を持つアーティストたちだ。
彼らは実名で登場し、その日常が包み隠さず描かれている。
作品がいつ完成するのか、それは彼ら自身にもわからない。
作品が誰にどう評価されるのか、彼らはまるで関心がない。
ただ衝動のままに創作し続ける彼らの姿がそこにあるだけ。
ひとつ事実として言えるのは、作品が彼らと他者との確かな結節点となっていることだ。
アウトサイダーアートに造詣の深いジャーナリストや美術関係者へのインタビュー、障害を持つアーティスト自らが語る「精神状態と創作の関係性」など、彼らの切実な表現欲求の根源を探るドキュメンタリー。
フィラデルフィア・アジアン・アメリカン映画祭2018正式招待作品。
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1986年(昭和61年)に滋賀県甲賀市に開設されたやまなみ工房。
開設当初は3名だった利用者は、現在90名ほど。
彼らは主に知的・精神・身体に障害を持ち、その状態は様々です。
時間の使い方や落ち着く空間も多種多様。
できるいこと、できないこと、したいこと、したくないことも様々。
それぞれに「これをすることが幸せである」があります。
彼らは自分自身に満足し、他者と比較したり競争しません。
誰にもゆがめられず、自分自身の世界を築き、表現します。
しかし彼らの多くは自分の日々の行為や表現が「アートであるか否か」など興味が内用です。
社会的価値や賞賛に関心を示すことはほとんどありません。
「創り出したもの」よりも「創り出すための時間」と「行為」がむしろ大切で、自分の世界を自分の力で築くために表現しているように見受けられます。
彼ら自身が大切な価値ある存在であること。
絶え間なく変容する社会の中で、自分自身に忠実であることの大切さ、「ありのままであること」が、ユニークで素晴らしい事だと教えてくれる彼らの生み出す作品を、どうぞ心行くまで堪能して下さい。