A Book About DISTORTION
【サイズ】: 19.2 x 11.8 x 1.8 cm/166ページ・モノクロ(一部カラー)
【作家・作品タイトル】「A Book About DISTORTION」
編著者:笠谷圭見
発行者:山下完和
発行所:やまなみ工房
助 成:損保ジャパン日本興亜ちきゅう倶楽部「Heart & Artsプログラム
障害者施設とクリエイターの恊働プロジェクト『DISTORTION』の軌跡
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1986年(昭和61年)に滋賀県甲賀市に開設されたやまなみ工房。
開設当初は3名だった利用者は、現在90名ほど。
彼らは主に知的・精神・身体に障害を持ち、その状態は様々です。
時間の使い方や落ち着く空間も多種多様。
できるいこと、できないこと、したいこと、したくないことも様々。
それぞれに「これをすることが幸せである」があります。
彼らは自分自身に満足し、他者と比較したり競争しません。
誰にもゆがめられず、自分自身の世界を築き、表現します。
しかし彼らの多くは自分の日々の行為や表現が「アートであるか否か」など興味が内用です。
社会的価値や賞賛に関心を示すことはほとんどありません。
「創り出したもの」よりも「創り出すための時間」と「行為」がむしろ大切で、自分の世界を自分の力で築くために表現しているように見受けられます。
彼ら自身が大切な価値ある存在であること。
絶え間なく変容する社会の中で、自分自身に忠実であることの大切さ、「ありのままであること」が、ユニークで素晴らしい事だと教えてくれる彼らの生み出す作品を、どうぞ心行くまで堪能して下さい。