川内倫子 やまなみ

¥5,000
 +消費税
SKU: 2300000035483

【サイズ】縦285mm×横210mm
【素材】紙
【作家・作品タイトル】川内倫子 「やまなみ」
【製造】日本製/やまなみ工房

写真家として活躍する川内倫子さんの写真集。

川内さんは滋賀県の障害者福祉施設「やまなみ工房」を訪れ、そこでの日常を約一年半かけて撮影し続けました。
それらの写真は、たねやグループ発行の冊子『ラコリーナ』14号にて発表され、やまなみ工房での日常だけでなく、国内外から注目を集める「アール・ブリュット」作品の制作風景なども紹介されました。

川内さんの訪れた「やまなみ工房」は、1986年に開設されたアートセンター&福祉施設です。
ここの利用者の方達は、アーティストとして日々想像力豊かなアートを表現しています。

写真集を開くと、今にも笑い声や話し声が聞こえてくるかのような温かな写真の数々。
自由に、楽しく自分の作りたいものを作る。
そんな風に作る彼らの独創的、かつ繊細な作品からは、無限に広がる人の可能性を感じます。

表紙は2種類、川内倫子さんのサイン入りです。

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1986年(昭和61年)に滋賀県甲賀市に開設されたやまなみ工房。

開設当初は3名だった利用者は、現在90名ほど。
彼らは主に知的・精神・身体に障害を持ち、その状態は様々です。

時間の使い方や落ち着く空間も多種多様。
できるいこと、できないこと、したいこと、したくないことも様々。

それぞれに「これをすることが幸せである」があります。
彼らは自分自身に満足し、他者と比較したり競争しません。

誰にもゆがめられず、自分自身の世界を築き、表現します。

しかし彼らの多くは自分の日々の行為や表現が「アートであるか否か」など興味が内用です。
社会的価値や賞賛に関心を示すことはほとんどありません。

「創り出したもの」よりも「創り出すための時間」と「行為」がむしろ大切で、自分の世界を自分の力で築くために表現しているように見受けられます。

彼ら自身が大切な価値ある存在であること。

絶え間なく変容する社会の中で、自分自身に忠実であることの大切さ、「ありのままであること」が、ユニークで素晴らしい事だと教えてくれる彼らの生み出す作品を、どうぞ心行くまで堪能して下さい。